君がいて、僕がいる。


「明日から夏休みだからいじめは一旦おさまるけど
でも登校日もあるし、しかも毎日家にいるのも苦痛だし

夏休みでも憂鬱ですよ」


「メアド教えて」

「は?」


なに、今度は。
こっちが真面目に話してるっつーのに。


「だから、毎日家にいるの憂鬱なんでしょ?
だったら毎日ここにおいでよ。俺大体ここにいるから」

「だからってなぜメアドなんですか」

「来ない日もあるかもだし。念のためにね」

「……んじゃ赤外線で送りますね」

「うん」


こうして、なぜか私のケータイに『神谷圭介』の名前が入る。
……あなたと会ってからまだ15分もたってないんじゃないですか?連絡先交換すんの早。


「……っていうか、先輩彼女とかいないんですか」

「いるように見える?」

「見た目的にはいそうですけど
発言聞く限りいないんですね。暇そうだし」

「あはは、その通りだよ
俺も毎日暇なんだよねー」

「友達は?」

「んー、まぁそりゃいるけどさ
でも最近はここでボーッとしてる方が多いな

だから真希ちゃんも一緒にここでボーッとしてようよ」

「・・・はぁ」


なんだかな。やっぱこの人は『変な人』だ。



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