君がいて、僕がいる。




というわけで、今日は涼しい生徒会室で一緒におしごとです。

「ん。これを一枚ずつまとめて一部にしたらこのホチキスでまとめてね。」


……でも、この選択をした私はじゃっかん後悔をした。


「え…これ全部?こんなにあるの?」

「うん、だって全生徒分あるからね」

「これは確かに優斗くんひとりじゃ絶望的な量だね」

「だろー?まじで先生俺をなんだと思ってんだか…」


…いつもご苦労様です。
そしてありがとうございます。生徒会がこんなにも頑張ってるなんて、なんにも知らなかったよ…


「んじゃ俺はこっちやるから」


そういって優斗くんは私よりもはるかにたくさんある書類をまとめ始めた。


……私もやりますか…
それにしても量。なんなの、この量。
だって一部作るだけでも8枚もあるよ…?

どうせみんなそんなに見ないのに…私も生徒集会のときパラパラと見て終わりだよ。中身まで理解してないよ…絶対紙の無駄だよ、これ…


「あの、話しかけるのはなし?」

「用事があるときはもちろん大丈夫だけど、俺のは頭使わなきゃいけないやつだから、なるべく静かがいいかな。
あれなら音楽とかなら聴いてもいいよ」

「……うん、わかった。」


まじ。か……
この人、そんなに頑張ってるのか……
いったいどんな書類をつくってるんだ。

私なんて、生徒会の活動報告。部活の活動報告。
本気でどうでもいいやつだ。

支出と収入とか予算とか、もう細かすぎてみる気にもならない。


……でも、この書類も生徒会で作ったわけでしょ?
いつも、まったく目を通さなくてすみません。こんなに頑張ってくれてるんですね……


「あ、ホチキスの芯は後ろの棚の上から3番目に入ってるから。勝手に出していいよ」

「あ、うん」


ホチキスの芯ね。まぁこんだけ量があれば、絶対たりなくなりますわ……



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