君がいて、僕がいる。



結局またこの鬼生徒会長につれられ、私はまた誰もいない生徒会室へと連れてこられた。

「……また山積みだし…」

「悪いね」


申し訳なさそうに笑う優斗くんの席の前にもかなりの量の書類たち。


「これを明日までにって、さっき顧問が持ってきて」

「生徒会をなんだと思ってるんだ」

「生徒のために全力を尽くす会なんだって」

「これじゃ先生の雑用係だよ」


ったく、よくもまぁこんなに書類ためましたね…


「とりあえず、今日はこれをパソコンに入力していってほしいんだよ。
今度のデータとして活用するから」

「優斗くんは?」

「俺はこっち。こっちを明日までって言われてるから」

「じゃそっちを一緒にやった方がよくない?
こっちは後日でもいいんでしょ?」

「……いいの?」

「その方が早く終わるじゃん。
大変なら一緒にやった方がいいよ。」

「……じゃあお願い。
またホチキスで止めるだけだからさ」

「はーい」


えーと、今回は進路相談会について、か…
進学の分と就職の分が別れている。


これは、本当に手分けしたほうがよさそうだな。


「私が就職側やるよ」

「んじゃ俺が進学側ね。
本当真希ちゃんがいるとさくさく進むから助かるよ」

「嬉しくない取り柄」

「会長向けだね」

「絶対やらないけどね」


なんて、無駄口もここまで。
しゃべってる暇あるなら手を動かさないと。

頑張ってやりますか。ご飯と、圭介の話を聞くために。


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