君がいて、僕がいる。



それからすぐ、圭介が「帰るか」といって、私たちはまた圭介の家へと向かう。
……その前に、食材求めてスーパーに行くんだけどね


「あ、そういえばね」

「ん?」


今日、嵐のような朝を過ごした私に、思いもよらない変化が訪れたんだ。


「朝、圭介が優斗くんと行ったあとにクラスの子が話しかけてきたよ」

「え、まじか。やったじゃん」

「なんか、圭介と付き合ってることがすごいとか、優斗くんと仲いいのがすごいとか…
とにかく圭介と優斗くんの話ばっかりだったね」

「ほら、だから言ったじゃん。
俺がいた方がいいって。それに真希は人気者を味方につけてるってさ」


……え、人気者って優斗くんのことだったのか?全然知らなかった…人気なのか、優斗くんって…

まぁかっこいいし、生徒会長やってるくらいだもんな…


「でもなんか、圭介と優斗くんのおかげ感すごくて素直に喜べないよ。興味あるのは私じゃなくて圭介と優斗くんなんだもん」


だからなんかなぁ…
私と仲良くしたいというより、圭介と優斗くんと仲良くなりたいって感じだから…


「別に、入り口なんてなんでもいいじゃん。
今はそうだとしても、一緒にいたら真希のことをどんどん好きになっていくかもしれないしさ
俺もそうだったわけだし」

「……まぁねぇ…」


たしかにそうなんだけど。
でもなんか、あんまりいい気分はしないよ


「あ、でも紹介してとかは無理だからね。
俺も優斗もそういうのめんどい系だから」

「いやそれ私もかなりめんどいやつだから無理だ」


なんなら私が一番めんどい。ってかそれ目当てならまじで仲良くするのは無理だ。自分で何とかしてくれ。


「でも、真希が今日は平和に過ごせたみたいでよかったよ。
俺の願い事も叶ったってことかな」

「願い事?」

「うん。
真希が学校楽しく過ごせますように、って昨日の流れ星にお願いしたから」

「いやどんな願い事なの。
しかもそれは圭介のおかげであって神様のおかげじゃないじゃん」

「んーん、俺はただ真希のクラスで真希とおしゃべりして、真希に変な男が寄り付かないように俺の彼女だって知らしめただけ。
俺は何にもしてないよ。だから、神様のおかげ」


・・・いや、それは絶対に違うって。



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