生徒会長とのお約束
「何すんのよ瀬川!」
キッと美海先輩が睨む先には、呆れ顔の藤くんが立っていて。
「たかが体重測定くらいでビービー喚くな」
さも鬱陶しそうに、藤くんはそう言い放ったのだった。
「ふ、藤くん、それを言ったら……」
一方の私は、そんなハッキリとした発言をした藤くんに冷や汗がたらり。
そんなことを言ったら、美海先輩が……。
チラッと先輩に目を向けると、その拳はプルプルと震えていて。
「……こんの、バカ瀬川ー!!」
案の定、美海先輩が藤くんをギロリと睨んでそう叫んだ。