生徒会長とのお約束
「蜜のそれは拗ねてんの?照れてんの?」
「……知りません」
「なるほど。両方な」
そして、可愛くない私の返事の意味を見事に解釈してしまった藤くん。
まずい、と思った時にはもう遅くて、倉庫の扉はあっという間にバタンと閉まってしまった。
「ったく、可愛い蜜ちゃんめ」
クスリと笑う藤くんは、そのままスッと私の腰に手を回して、自分の体に近付ける。
それから軽く唇にキスを落とすと、腰に回っていた手がツーッと背中をなぞった。
「……っ」
「なぁ、蜜」
薄暗い倉庫の中で、意地悪な表情を浮かべた藤くんが私の名前を呼ぶ。