生徒会長とのお約束
「わかった、わかったから。ったく、2人してそんな怖い顔すんなよ」
結局、私たちの猛抗議の末、ようやく対策を立ててくれるらしい藤くん。
「とりあえず、明日連れてくるから。ただし、しつこくするなよ?」
私と野内くんの詰め寄りを危惧したんだろう。藤くんはそう言うと、私と野内くんの肩を念押すかのように叩いた。
***
「で、どういう子なの?」
「ったく。さっきからそればっか聞くなよ」
「だって気になるんだもん」
その日の帰り道。
電車通学の私を駅まで送ってくれてる藤くんに、私はもう一度詰め寄った。
予想通りの呆れ顔を向けられたけれど、気になるんだから仕方ない。