生徒会長とのお約束



「わかった、わかったから。ったく、2人してそんな怖い顔すんなよ」


結局、私たちの猛抗議の末、ようやく対策を立ててくれるらしい藤くん。



「とりあえず、明日連れてくるから。ただし、しつこくするなよ?」


私と野内くんの詰め寄りを危惧したんだろう。藤くんはそう言うと、私と野内くんの肩を念押すかのように叩いた。



***


「で、どういう子なの?」

「ったく。さっきからそればっか聞くなよ」

「だって気になるんだもん」



その日の帰り道。

電車通学の私を駅まで送ってくれてる藤くんに、私はもう一度詰め寄った。


予想通りの呆れ顔を向けられたけれど、気になるんだから仕方ない。


< 38 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop