生徒会長とのお約束
***
「藤くん!何ですかあれは!!」
「ん?何が?」
無事入学式も幕を閉じて、私たちは "生徒会室" に戻った。
「お、始まる始まる」
「まぁ、今回は会長が悪いっすけどね」
私の後ろに続けて入ってきた2人はそんな呑気なことを言ってるけど、私はそれどころじゃない。
「あれだけ笑顔を見せないでって言ったのに!」
それなのに1番最初に微笑むだなんて、藤くんは一体何を考えているんだ。
「いや、普通に愛想笑いしないとダメだろ」
「そんな決まりないです!藤くんが笑わなかったら少なくともあの悲鳴は起きませんでした!」
「そう怒るなって、蜜」
よしよしと頭を撫でられ、宥められる。