生徒会長とのお約束
***
「真崎ー。早くー」
「ちょっと待ってー!」
そして次の日。新入部員、夏目くんとご対面のこの日。
「お待たせ」
「ほいよ。てか、今日例の子は来るのかね?」
「来る!……はず」
授業が終わって、私は同じクラスの野内くんと一緒に生徒会室へ向かいながらそんな話をしていた。
「ちなみに、その子首席入学らしいよ」
「え、まじ?もしかしてガリ勉めがねくん?」
「あははっ、何それ〜」
昨日に引き続き、今日は野内くんと夏目くんを想像する。
頭がいいってことは、きっと凄く真面目な子なんだろうな。後輩に勉強を教えてもらうって、アリなんだろうか?
そんなことを考えていたからか、生徒会室に着いて見慣れない男の子を見たとき、私は自分の目を疑った。