生徒会長とのお約束
そう思うと、気合いが入ると同時に不安でいっぱいになる。
私がみんなを引っ張っていけるのかとか、藤くんの後をちゃんと継げるのかとか。
新入生1人勧誘できないで、会長になんてなれるんだろうか、とか。
そんならしくもないことを考えてしまって、ブンブンと首を横に振った。
「よーしっ!頑張ろう、野内くん!」
「え?お、おう……っ?」
喝を入れるかのように野内くんにも声をかけて、本日2度目の気合いを入れる。
「明日こそ夏目くんを連れてくるぞーっ!」
そう意気込んで、やっと着いた生徒会室の扉をバンッと開けた。