生徒会長とのお約束
「ありがとう、夏目くん。来てくれて」
改めて夏目くんに向き合って、お礼を言った。
「ちょっと大袈裟すぎませんか」
「それだけみんな夏目くんが来るのを待ち望んでたんだよ」
「……またいつ来なくなるかわかりませんよ」
過剰に喜ぶ周りを見て、夏目くんは若干引き気味。
それでも、嬉しいものは嬉しいのだから仕方ない。
これで、メンバーが全員揃ったんだ。
「よろしく、みんな」
まとめるかのように、藤くんが言った。
いよいよ、新しい生徒会が始動する。