生徒会長とのお約束



迷うことなく藤くんのそばまで寄って、その腕の中に入る。



「ん。素直だね」

「好き、藤くん」

「言ってくれるじゃん」



スッと腰に手が回って、もっと近づいてとでも言うかのように引き寄せられる。


そのまま唇が重なると、さらに強く抱きしめられた。



「好きだよ、蜜」


耳元でそんな風に囁かれたら、ドキドキしないわけがない。



学校なのに、いつもより藤くんのスキンシップは激しかった。


角度を変えて何度もキスを落とされ、背中をツーっとなぞられる。おまけにキスの合間に愛の言葉をこぼされたら、ゾクゾクして腰が抜けそうだ。



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