生徒会長とのお約束



***



「さて、満腹になったことだし、そろそろ帰るか」

「そうだね」


ハンバーグをお腹いっぱい食べ終わった頃には、もう完全に夜だった。


いつもなら、家でお風呂に入ってる時間。



これから家に帰ってお風呂に入ったら、寝るときにはだいぶ遅くなっちゃうんだろうな。


そんなことを想像するけれど、今日に限ってはそんな心配など一切していない。



「帰るぞ、蜜」

「うん!」


藤くんの手に引かれて辿り着いたのは、帰りに乗る駅。……ではなくて、アパート。


何度も来たことがある、藤くんのおうちだ。



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