生徒会長とのお約束
「クスッ、顔真っ赤」
「だ、だって〜……」
「じゃあ一緒に風呂でも入る?」
「んもうっ!藤くんのバカ!」
冗談なのはわかるのに、藤くんの言葉にいちいち鼓動がうるさい。
何度目だろうと、大好きな藤くんとのお泊まりは、私にとって最大級のイベントなのだ。
「先風呂入っておいで」
「う、うん」
リビングに荷物を置くと、藤くんが私の部屋着を持ってきてくれた。いつでも泊まれるように、と、藤くんのクローゼットに一緒にしまってある。
藤くんの家の中は、どこもきちんと整理されていていつ来ても綺麗だ。
脱衣所にある棚にしまってあるタオルなんて、ぴっちりと畳んで綺麗に並んでいる。
そこからタオルを1枚取ると、私は遠慮なく先にシャワーを浴びた。