生徒会長とのお約束
その睨みに怯むこともなく、「蜜、広報紙の内容は?」だなんて藤くんは話を切り替えてきた。
むすっとしながらも、渋々美海先輩から離れて机の中にしまってあったプリントを差し出す。
「もう出来てます。あとは藤くんに確認してもらって、学校に通せばいいかと」
「ん。内容もいいな。学校には俺が通しとく」
「お願いします」
仕事の切り替えをパッとしてしまう自分にも、ほとほと呆れてしまう。
「会長と真崎、今日も息ぴったりっすね」
「そりゃ中学からの仲だからな」
私と藤くんは、中学の時も一緒に生徒会をやっていた。
当時は副会長ではなくずっと書記だったけれど、藤くんとの息の良さは自分でも中々だと思う。
それに、この生徒会に入ると決めてから、仕事はきちんとこなすと藤くんと約束をしていたし。