手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

そうだよね。

志芳ちゃんだもんね。


「分かるよ……。志芳ちゃんの考えていることくらい……」


震えが止まらなかった。


私の体は指先もまともに動かせないくらいガタガタ震えていた。


そんな私の手を志芳ちゃんは優しく握った。


「そう。よかったわ……」
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