手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

「ごめんね。志芳ちゃん。私の友達になったせいで、こんなことに巻き込んで……」


泣きながら言った私の言葉に、志芳ちゃんは少しだけ微笑んだ。


「希望、自分を責めないで。あなたのせいじゃない……」


残り時間はあと10秒を切った。


私の指が選択肢の画面に近づく。

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