手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~
☆☆☆
「うわっ!!」
気がつくと、私は自分の家のベッドの中にいた。
「おかしいな。さっきまで志芳ちゃんと公園にいたはずなのに……」
窓からはキラキラと輝く朝日がさしこむ。
ドンドン!
「希望~! はやく起きなさい! 遅刻するわよ!」
「あっ、はーい! もう起きてるよ!」
私を呼ぶお母さんの声も聞こえてくる。
いつもと同じ。
私の朝の日常がそこに広がっていた。