手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

「あっ、丸ちゃん……」


教室に丸ちゃんが入ってきた。


私は丸ちゃんに声をかけようとした。


「ねぇ、丸ちゃん……」


しかし、


「えっ……」


丸ちゃんは私の横をうつむきながら素通りしていった。

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