手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~
私がそんなことを考えていると、
「あっ~! ねぇねぇ! あんたって三組の子だよね?」
「あっ! は、はい!」
私は後ろから誰かに話しかけられた。
「だよね~! 愛子も同じ三組! これからよろしくね!」
うわっ、ちっちゃいけど可愛い子。
髪の毛も茶髪だし、いわゆるギャル?
「うん、こちらこそよろしくね!」
「愛子の名前はねっ、桜庭愛子っていうの! 呼ぶときは愛子って呼んで! もしくは愛子ちゃん! あっ、愛子ちゃま~! でもいいよ!」
「う、うん? 愛子ちゃんね!」
キャラ濃っ!
てか、自分のこと愛子って呼ぶんだ。
「私は斉藤希望! 呼ぶときは…えーと、なんでもいいよ!」
「じゃあ、希望ね!」