手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~
「でも、大丈夫。きっと、みんな私のこと忘れちゃうだろうから……」
私は、いい子でいたかったわけじゃない。
Aを選んでお母さんと一緒に新しい人生を生きることも私の頭にあった。
だけど、
「……みんなは私にとって大切な存在だから。みんなを犠牲にする未来なんて私は生きられない。だから……」
私は…………
「私の分まで未来を生きてね。私の……大切な親友……」
私は、Bを選択した。