手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~
それから私は残りの授業と部活を終えて家に帰ってきた。
玄関を開けると弟の和希がアイスをくわえて立っていた。
「あっ、おかえりちいねえ。
なんかすっごい嬉しそうだけど学校でいいことでもあったの?」
「へへ、ちょっとね。運命をねじ曲げてやったぜ!みたいな!」
「はぁ?」
あの『死神ゲーム』があれば、私は未来に起こることを自由に選択できる。
まさに『神アプリ』を私は手にいれたんだ!