手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

それからうまく誤魔化して朝食を食べ続けた。


だいたいみんなが食べ終わった頃、


「あっ、そう言えば大学のレポート二階の机に置いたままだったわ。取り行ってこないと」


紀望お姉ちゃんはそう言って席を立った。


「あっ、俺も今日家庭科の教科書使うの忘れてた」


和希も紀望お姉ちゃんの後を追って二階の自分の部屋に向かった。
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