手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

「紀望!!和希!!!」


お父さんとお母さんはすぐに反応して音がした方に走った。


やばい……!!

嫌な予感がする……!!


私の脳裏に死神ゲームの選択肢が過る。


私もすぐにお母さん達を追った。



「紀望、和希、大丈夫!?」


「痛てて……」


「ごめん、姉ちゃん……」


「いいって、気にすんな……」


二人は階段の下で倒れていた。


どうやら階段から滑り落ちたらしい。
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