手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~

現実になってしまった……。


私が選択した通りに……。


罪悪感と恐怖心で私は頭を抱えてうずくまった。


「先生、それで……丸……丸野は……?」


志芳ちゃんが立ち上がって先生に質問する。


「まだ詳しい情報は入ってきてないけど、
とりあえず命には別状ないみたい。
ただ、事故で大怪我をしたみたいで……」


先生は泣きそうな声で答えた。


「そんな……」


志芳ちゃんは青ざめた顔でその場に固まった。


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