手のひらの天秤 ~究極の選択ゲーム~
「じゃあ、また来るから!」
「うん! お菓子! 本当にありがとね!」
丸ちゃんと別れて私達は病院を出た。
外はすっかり遅い時間になっていて、
私達は真っ暗な帰り道を歩いていった。
「それにしても、丸ちゃん元気そうだったね」
「うん、怪我もそこまでひどくなくて安心した」
病院に来るときはみんなかなり不安な気持ちでいっぱいだったけど、病室での元気な丸ちゃんの姿を見てちょっとホッとした。