人気モデルの声オタが大好きな声優様と結ばれちゃいました♡
「さっきはごめんね?
君が本物の葵葉ちゃんに見えて…
びっくりして一瞬台詞飛んじゃったんだ。」
え、うそ、そうだったの!?
ゆうたんに、そんなふうに言ってもらえるなんて、めっちゃ嬉しいじゃん!!
ゆうたぁああん!!!と叫びたかったけど、
あや姉が向こうで物凄い形相で睨んでいる為
必死に我慢した。
「い、いえ、気にしないでください…!
私、生で優一さんの声が聞けて
めちゃくちゃ幸せです。」
「…!…ありがとう。あのっ━━…」
ゆうたんが何か言おうとした時。
「鈴城ー!もう行かないと
撮影間に合わないよー!」
出入口近くであや姉が
早くと手招きしている。
ちぇっ。折角ゆうたんと話してたのに!!
とはいえ撮影に遅刻する訳には行かないので、
返事をする。
「はーい、今行くー。ごめんなさい、
このあと撮影で…また次の稽古で!」
「ああ、またね。撮影頑張って。」
やばぁあああい!
ゆうたんに応援されたぁああああ!!!
うぅ、もうキュン死しそう…。
「はい、頑張りますっ!」
私はカバンを持って、
あや姉とレッスン室を後にした。
そういえば、ゆうたん何か言おうとしてた。
なんて言おうとしたんだろう…。
そんな疑問を持ちつつ、
その後の撮影をするのだった。