人魚の住む海
「タケルちょっと沙紀に冷たくね?」
タケルに書いてもらったスーパーへの地図を片手にジュンが言った。
「付き合ってるなら一緒の部屋が普通だと思うけど」
夜は浜辺でバーベーキューをすることになり私と希美とジュンが買出しに向かっている。
タケルと沙紀は準備係。
「まぁタケルが無愛想なのはいつものことだけど、最近ちょっとね・・・ね?」
希美はそう言って意味深な笑みで私を見た。
「え?何?」
急に話をふられて焦る。
「昔から沙紀が一方的にベタベタしてはいたけど、タケルはわりとそれを受け入れてたところあったんだよね。でもさ・・・」
希美が神妙に語る。
「なんだか最近極端に沙紀と2人きりになるの避けてる気がする。学校帰りも部活の仲間と一緒に帰るってことが多いみたいだし」
「へーお前よく見てんなぁ」
ジュンが感心してる。
「まあね。沙紀もだからあせってるんじゃない?」
そう言って希美がまた私に意味深な笑みを浮かべる。
「ま、面白くなりそうだから私は傍観してるだけだけどー。ねー湊」
「ちょっと希美なに言ってんの?私は別に・・・」
私は動揺してしどろもどろになる。
「湊はどうかしらないけど、私はタケルは湊を多少は意識してる・・・と思う」
希美が真剣な顔で私を見つめた。
100歩譲ってそうだったとしても私にはどうしようもない。沙紀を裏切れないし、それに
私のせいでタケルは・・・
私はどう答えていいのかわからずただうつむいた。
タケルに書いてもらったスーパーへの地図を片手にジュンが言った。
「付き合ってるなら一緒の部屋が普通だと思うけど」
夜は浜辺でバーベーキューをすることになり私と希美とジュンが買出しに向かっている。
タケルと沙紀は準備係。
「まぁタケルが無愛想なのはいつものことだけど、最近ちょっとね・・・ね?」
希美はそう言って意味深な笑みで私を見た。
「え?何?」
急に話をふられて焦る。
「昔から沙紀が一方的にベタベタしてはいたけど、タケルはわりとそれを受け入れてたところあったんだよね。でもさ・・・」
希美が神妙に語る。
「なんだか最近極端に沙紀と2人きりになるの避けてる気がする。学校帰りも部活の仲間と一緒に帰るってことが多いみたいだし」
「へーお前よく見てんなぁ」
ジュンが感心してる。
「まあね。沙紀もだからあせってるんじゃない?」
そう言って希美がまた私に意味深な笑みを浮かべる。
「ま、面白くなりそうだから私は傍観してるだけだけどー。ねー湊」
「ちょっと希美なに言ってんの?私は別に・・・」
私は動揺してしどろもどろになる。
「湊はどうかしらないけど、私はタケルは湊を多少は意識してる・・・と思う」
希美が真剣な顔で私を見つめた。
100歩譲ってそうだったとしても私にはどうしようもない。沙紀を裏切れないし、それに
私のせいでタケルは・・・
私はどう答えていいのかわからずただうつむいた。