人魚の住む海
翌日は海で泳ごうということになった。

希美とジュンはとっとと準備して2人で浜辺に行ってしまってる。

「アタシも行くから。湊お願いね」

沙紀はそう私に言って別荘を出て行った。

「湊早く準備しろよ。もう3人行っちゃったぞ」

タケルが私を促した。

「あのさ。タケル・・・」

聞かないと。あんまり聞きたくないけど。

「ん?」

勇気を振り絞る

「沙紀がさ・・・タケルが・・・なんでその・・・一緒に寝てくれないのかって・・・」

オブラートに包んでいったつもりがものすごくストレートな物言いになってしまって顔が赤くなる。

「はぁ?」

タケルの顔が険しくなった。

「なんでお前にそんなこと言われなくちゃいけないの?」

ヤバイ。怒らせたらしい。
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