人魚の住む海
「本物の人魚なんてはじめてみた!ねぇ、パパとママとサキに話してもいい?」
王子がウキウキと聞いてきた。
「サキって?」
「ともだち。ボクのパパとサキのパパが仲良しで別荘にも一緒に来てるの」
「絶対誰にも話しちゃダメ!ほんとは人間に姿を見られたら泡になっちゃうの。キミは特別だから大丈夫。でも私にあったのは二人だけの秘密だからね!」
それは小さなヤキモチだったのかもしれない。王子は納得した様子で
「わかった。誰にも言わないよ」
と約束してくれた。
「ねえ。人魚さんまた会える?」
「このくらいの時間だったら大体いるよ」
「じゃあボク明日も来る。今日も早く寝て早起きしてくるよ」
私はほんとはうれしくて胸がドキドキしてるのにそれを悟られるのが恥ずかしくて
「起きられるといいけどね」
とそっけなく答えた。
王子がウキウキと聞いてきた。
「サキって?」
「ともだち。ボクのパパとサキのパパが仲良しで別荘にも一緒に来てるの」
「絶対誰にも話しちゃダメ!ほんとは人間に姿を見られたら泡になっちゃうの。キミは特別だから大丈夫。でも私にあったのは二人だけの秘密だからね!」
それは小さなヤキモチだったのかもしれない。王子は納得した様子で
「わかった。誰にも言わないよ」
と約束してくれた。
「ねえ。人魚さんまた会える?」
「このくらいの時間だったら大体いるよ」
「じゃあボク明日も来る。今日も早く寝て早起きしてくるよ」
私はほんとはうれしくて胸がドキドキしてるのにそれを悟られるのが恥ずかしくて
「起きられるといいけどね」
とそっけなく答えた。