人魚の住む海
今日の海は少し荒れ模様だった。
なんだか妙な胸騒ぎを感じ私は朝の海へ向かう。
いつもの砂浜に王子の姿はなかった。ただ王子のTシャツとズボンがたたんで置いてあった。
「あっ!!」
海を見ると30メートルくらい先のところで茶色い頭が浮いたり沈んだりしてる。
王子だ!溺れてる!
私は無我夢中で王子のそばまで泳いだ。王子がバシャバシャともがいていた。
幸い私の背でギリギリ足がつくくらいの深さだった。
しっかり!私はタケルを抱えて必死に海の中を歩いた。子供の力じゃかなりキツかったけど浮力を利用して王子を浮かせるようにしてようやく砂浜まで運んできた。
王子の胸に耳を当てる。心臓は動いていた。幸い見つけるのが早かったらしい。
もってきたタオルで体を拭いてやる。
念のためと以前お母さんの付き添いで行った救命処置講習を思い出し見よう見まねで軌道を確保し人工呼吸をした。
王子の顔から赤みがもどってきた。
「もう大丈夫だからね」
私は声をかけた。
よかった・・・
安心すると同時に深い深い罪悪感が襲ってきた。
なんだか妙な胸騒ぎを感じ私は朝の海へ向かう。
いつもの砂浜に王子の姿はなかった。ただ王子のTシャツとズボンがたたんで置いてあった。
「あっ!!」
海を見ると30メートルくらい先のところで茶色い頭が浮いたり沈んだりしてる。
王子だ!溺れてる!
私は無我夢中で王子のそばまで泳いだ。王子がバシャバシャともがいていた。
幸い私の背でギリギリ足がつくくらいの深さだった。
しっかり!私はタケルを抱えて必死に海の中を歩いた。子供の力じゃかなりキツかったけど浮力を利用して王子を浮かせるようにしてようやく砂浜まで運んできた。
王子の胸に耳を当てる。心臓は動いていた。幸い見つけるのが早かったらしい。
もってきたタオルで体を拭いてやる。
念のためと以前お母さんの付き添いで行った救命処置講習を思い出し見よう見まねで軌道を確保し人工呼吸をした。
王子の顔から赤みがもどってきた。
「もう大丈夫だからね」
私は声をかけた。
よかった・・・
安心すると同時に深い深い罪悪感が襲ってきた。