ベストフレンズ=ベストラバーズ
思春期を過ぎたあたりから、男子は「男」らしさが、女子は「女」らしさが増していく。
そして空良は、「男」として、カッコ良い外見に成長していた。
成長期にはグングン背が伸びていって、ちょっと前まであまりなかった私との身長差が、いつの間にか数10センチまで開いていたり、女の私とは違って、柔らかさが少ない、骨太でゴツっとした感じの体格に変わっていったり。
あ、空良にのど仏がある・・と気づいたとき、ヤツはすでに声変わりしていたっけ・・・。
ひげの話やエッチな方面の話を少しずつし始めたのも、その頃からで・・・お互いのことを異性として意識し始めるのには、ごくごく自然な成り行きだったと言える。

でも、「じゃあ俺たち(又は私たち)つき合おう」とまではいかなかった。

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