羊と虎
第八章

「おはよぅ!」

後から出勤して来た鈴木が、勢い良く背中を叩いて来た。

「っ!・・・ったぁ!」

絶対に女の子にする叩き方じゃないと心の中で愚痴って、振り返る。

「!?」

そして鈴木のニヤニヤした顔を見て驚きの表情になる。

「いやぁ金曜日は凄かったなぁ」

「・・・それ・・ハ、どう言った内容・・デ、ショウカ・・」

鈴木の反応にテンパってしまい、日本語すらまともに話せない。

口がカラカラになり目が泳いでいる姿を、鈴木が面白そうに眺めている。

「それは・・」

「わぁー!!やっぱりイイです!ココではいいです!
あと、心の準備をさせて下さい!!!」
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