羊と虎
かなりの時間そのまま微動だにせずに過ごしたが、急にお腹の鳴る音がして、現実に戻って来た。
「そう言えば、お昼食べて無かったような・・・」
はっきり食べていないと言えない自分に笑いが込み上げて来た。
「あぁもう!とにかく何か腹に入れて落ち着こう!」
ガバッと勢い良く起き上がり、足元の鞄を掴んで家を出た。
コンビニで大量に弁当を購入して、一気に食べ尽くした。
「ふぅ~一息ついたぁ」
最後にペットボトルのお茶を一気に飲み干して大きく息を付く。
そうすると、今までフリーズだった脳が一気に動き出す。