超レ欲ス



ぶす。

シャープペンシル頭部刺し。

「てっ?」

すると野郎、頭をさすりつつ、

「なにすんだよ」

と振り返る。

俺はそいつにシャーペンで指し示し問いかける。

「この、前の席のバカチン知らない?」

それに香田正人は不機嫌そうに答えた。

「志田?アイツなら、帰ったんじゃん?ほれ、鞄ないだろ」

見ると確かに。

本当だ。鞄がない。

チッ。

なんで今日に限って。早退?

もしかして俺から逃げてるんじゃねえのか?

んなわけない。

被害妄想。

わかってる。

単に間が悪いだけだろう。

んなこたぁわかってる。

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