超レ欲ス
*
はぁはぁと、肩で息する、志田由高。
川柳一句出来ました。
ってバカ。
河川敷には少年三人。
うちひとりは、ちょっと見れたもんじゃない風貌。
そういやコイツ、靴履いてないな。
「な……なにやってんの?テル……、が、学校は……?」
「いや、いやいやいや。おまえがなにやってんだよ」
「に……逃げてた」
「……誰から?」
「おや、じ」
「……川を?」
「ぅ……うん」
理解不能。
理解不能が目の前におります。
親父から逃げるべく、服のまま川を泳いで下ってきたという、明らかな理解不能が目の前でハァハァと荒い息で、今すぐさま警察に捕まっても全然おかしくない姿でおるのです。