超レ欲ス



はぁはぁと、肩で息する、志田由高。

川柳一句出来ました。

ってバカ。

河川敷には少年三人。

うちひとりは、ちょっと見れたもんじゃない風貌。

そういやコイツ、靴履いてないな。

「な……なにやってんの?テル……、が、学校は……?」

「いや、いやいやいや。おまえがなにやってんだよ」

「に……逃げてた」

「……誰から?」

「おや、じ」

「……川を?」

「ぅ……うん」

理解不能。

理解不能が目の前におります。

親父から逃げるべく、服のまま川を泳いで下ってきたという、明らかな理解不能が目の前でハァハァと荒い息で、今すぐさま警察に捕まっても全然おかしくない姿でおるのです。

< 108 / 235 >

この作品をシェア

pagetop