超レ欲ス

浅瀬ちゃんは自分の失言に気付き「あっ」と小さく漏らした。

「違うんだ。これはね、その時のメールでユタカがそう書いて送ってきて……」

「そうなの？」

「そうなんだよ」

その態度はしらじらしいと思ったが、それ以上はつっこまなかった。

「ねえ、嶋村くん。ユタカになに言ったの？」

「え、いや別に。送らないのかって言ったら、送れないんだって言うから、送り方教えてやっただけだよ」

「ホントに？無理強いとかしたんじゃないの？」

「し、しないってば」

そりゃ、アイツがわざと連絡を取っていないっていうのなら、それも少し考えたけど。

浅瀬ちゃんは何か考え込むように、唇を噛んでしばらく沈黙した。

だ、ダメだ。

沈黙がイタイ。

助けて誰か……。