超レ欲ス

12


「あちゃー」

俺は失望した。

何に?

自分の頭の悪さにである。

同日、別の時間。

「どわぁー」

俺は絶望した。

何に?

自分のあまりの賢さの数値の低さにである。

またも同日、別の時間。

「ありゃー」

俺は同情した。

何に?

自分という誰かの今後のゆく末を嘆いてである。

同日、午後七時二十分。

「テル、ご飯だって。早くしろよ」

そうして春巳に呼ばれるまで、俺は自室でこれらをどうしたものか悩み続けていた。

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