超レ欲ス
始めから上を狙う気はなく、ただ死か生か。
それだけを勝負にテストを受けるのだ。
また、限りなくリアルな予知に近い予想を可能にするこの業は、テストを受けることによってまず精神的な赤点を食らい、さらに実際の採点によってやはり本物の赤点を食らうことになるわけである。
つまり、一度のテストで二度の死を。
ただでさえ生徒にとっては地獄以外の何ものでもないテストを二度も体感的に楽しむことが出来る、というわけである。
ひと粒で二度おいしい?
そうですね。逆の意味で。
勉強しようとしてもできないという地獄を味わって、さらに本番で地獄を味わって、おまけに採点結果を受け取ることでやはり地獄を味わう。
定期テストとはなんとも俺の心をぶっ刺しズタズタにするイベントなのか。