超レ欲ス



そして夜の食卓にて。

「テル、ハル。おまえら期末テストだったんだろ?どうだったんだ、結果」

バカー!

せっかくやっと折り合いつけたのになんでその話題出しちゃうのか親父ー!

「は、ははは。まぁいつも通りかな」

なんて応えるも、笑いがあからさまに乾いちゃっている俺。

「おまえの場合、いつも通りじゃ駄目だろうが」

よくわかってらっしゃるようで。

それでも冗談めかしてガハハと笑う親父。

正直この人にとって俺の成績のことなんてどうでもよいのだった。

なぜなら、

「で、ハルはどうだったんだ?」

こっちが本命だからである。

しかしハルは応えない。

応える気がないといい換えてもいいかもしれない。

まったくのだんまりである。

あたかも聞こえていないかのような華麗な無視っぷりだ。

視線は常に一点。

ありがた~いあの辺りのみに向けられている。

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