超レ欲ス

まったくふざけんじゃねえよ。

どいつもこいつも。

俺は二段ベッドの下段に寝転がりながら、どうにもやるせない気持ちでいっぱいで、落ち着かなかった。

枕をめくる。

そこには一冊の本。

なんとかゴードンとかって作家の、『冬の街』とかいう、見たことも聞いたこともない本だった。


俺はそれを持ち上げると、足下の壁に向かって思いっきり投げつけた。

< 178 / 235 >

この作品をシェア

pagetop