超レ欲ス
「ダメになった。もう連絡取ってない」
「は?なんでふらしてんの?」
香田は聞き慣れない言葉を使った。
「つうか、おまえふられたってことは、告ったんだろうな?」
俺は笑ったまま、
「知らねーよ。そんな余裕なかったもん。急に向こうが切ってきたんだよ。俺を」
半ばやけくそで言った。
「だからなに切らしてんの?」
「なんだよ、きらすって」
俺が笑うのに、どうやら香田はキレているらしかった。
「つけ上がらせてるってことじゃねえかよ。なにしてんのおまえ。対等じゃねえよ、おまえとソイツ。見下されてんじゃねえよ。マジなにやってんの、おまえ」
「対等じゃなくて当たり前じゃん。俺が惚れて、向こうはなんとも思ってないんだから」
「それでも見下してないんなら一方的に切らねえ。んなコトできるか!」
俺は笑っているのに、なんでこう……。
「なんでおまえが遠慮してんだよ?おまえが好きなんだろ?ソイツじゃなくておまえが。だったら遠慮してんじゃねえよ!行けよ。放っとけよ!むこうの事情なんて、話さないんなら無視しちまえよ!なんで受け身なのおまえ。スゲームカつくわ!」
……追いつめんだよ。