超レ欲ス



翌日。

例によって香田と浜野と三人で学校で昼メシをかっ食らっていると、ケータイが震えた。

学校すら当然のようにサボっている我が家の不良優等生、春巳のケータイからの着信であった。

「もしも――」

『親父が脳卒中ってナニ!』

さすがに脳卒中は冷酷娘にとっても大事だったのか、ハルは電話向こうで声を荒らげる。

つってもまぁ、

「それウソ」

なんだけど。

『ハァ!ふざけんなよ!マジでビビったのに!』

「でも倒れたのはマジ。おまえがいないから……とは医者には言ってないけど、原因がおまえなのも確実。過労だって。バカだろ。神経ピリピリさせて、最近まともに寝てなかったんだと、親父」

『なにそれ。人のせいにしないでよ』

「見舞い行くぞ。今日」

『わたしが?』

「俺とタクも行く。母さんはずっとついてるはずだ。場所は武原病院だから」

『や、行かないし』

「部屋は307号室な。学校終わったらその足で行くから、三時ごろには俺も病室いると思う。タクはもうちょいかかるだろ」

『聞けよ』

わかってるよ。

来たくないんじゃなくって来ないってんだろ?

それをいい加減にしろって言ってんの。

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