超レ欲ス
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懐かしい響きに、「スカートめくり」というものがある。
スカートをはいた女の子の後ろから、スタタターッと走りより、ブワオンとアッパーの要領でターゲットのスカートを引っぺがす、超バカタレセクハラである。
仮に今やったら間違いなく指導室……いや、停学退学かっ食らうくらいですみゃあいい方ってな感じだが、こんなもん、大抵やるのはタクよりもさらにガキンチョな年齢のころであろうからイタズラという名の免罪符で許されてしまうことが多かったりする。
それは俺たちも例外ではなかった。
昔、俺の周りでもこれが流行ったことがあった。
小学校の一年のころだ。
どちらかといえば活発な子どもに分類されていた奴らは、こぞってこのセクハラをやりまくっていたものだった。
それは香田の奴も、そして、この俺もそうだった。
たぶん今になってこんな話をしたとして、香田もかつての同級生の誰もが、「ああ、そんなこともあったな」と思う程度であろう。
だが、俺にとっては違った。
俺にとってあの流行は、人生の中のひとつの転機であったのだ。
今の俺だってとことんバカだが、当時の俺は今より輪をかけて、さらに首輪かけて、おまけにブリーフかぶらせたぐらいのバカであった。
朝も昼も帰りも、同級生のスカート少女を狙っては、パーンツ!パーンツ!(効果音)ってな具合でめくりまくっていたのだ。
来る日も来る日も、どいつもこいつも。
パーンツ!パーンツ!
まったくもって、みんなしてバカ丸出しだった。