超レ欲ス
*
ああ、神さま。
俺はダメな人間なのでしょうか。
来ちゃったよ。
来てしまいましたよ、けっきょく。
ああ。白子の市立図書館までね。
ええい。
笑わば笑えい!
だって、訊いてもなんでか答えない謎メールがぽこんぽこんと送られてきたら、気になって気になって寝られなくなったんだよ!
しかも例によって例のごとく、ただ今の時刻午前九時十分。
一時間くらい早めだ。
どうせ俺は、断り切れない根性なしだよ。
勝手に切りやがった相手にも、こうしてやっぱり、なし崩しに巻かれてしまうバカ野郎だよ。
「やぁ。ひさしぶり。ずいぶん早いね。無理言って、ゴメン」
なんて考えてたら来やがった。
その姿、ひと月前より少し髪が伸びて、肩に掛かるほどになり、心なし色が付いていたが、紛うことはない。
ひと月半ぶりに見る、浅瀬晴美だった。