超レ欲ス

そうして、そんなバカたちのあいだでは独自のルールが作られていった。


ひとつ。

普段ズボンをはいてる奴がスカートだったら高得点。

ひとつ。

色が白ければ高得点。

ひとつ。

より長いスカートの方が高得点。

ひとつ。

ギリギリまで逃げなければ高得点。逃げ切ればさらに高得点。

などなど。


なにがどう高得点なのか、そんなことは訊かないでもらいたい。

なぜなら、俺にだってわからないから。

とにかく、そのぐらいバカだったということをわかってくれればそれでいい。

そんでまあ、そんなある日のこと。

俺は最高のターゲットを発見することになるのだった。

常日頃ズボンをはいていて、長いスカート、おまけに可愛さはその頃から群を抜いていた、ひとりの少女。

それが、あの志田の現彼女、当時俺のクラスメイトだった、近江であった。

俺は当然すぐさまに、スッと行ってツッパーンと決めた。

コトは見事に、あっさりと決まり、しかもそのうえ白だった。

俺はそれに大変満足げに振り向き、そして、


「おーみのパンツーしーろー!」


と、なんのヒネリもない、そのまんまなことを抜かした。

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