超レ欲ス


昼休み。

教室で男三人メシをハグハグと食らう。

メンバーは俺、香田、浜野の三人。

志田は彼女とゴハンなのでおらん。

俺と香田はともかく、浜野拓也《はまのたくや》は座席が俺の真横だったというだけの、二年からの知り合いだが、かつての志田同様、今じゃ俺、香田と共に、昼の卓を並べるほどの間柄だった。

志田が彼女とメシを食うようになってから俺はこいつらと食べるようになったわけだが、それだからといって、このふたりの仲が始めから良かったわけではなかった。

まず香田は誰かとメシをのんびりと食うほど教室の中でじっとしてる奴じゃないし、浜野は無口で無愛想な本物の変わり者で、近付く者がそれまであんまりいなかったのだ。

そのような理由から両隣の席でふたりともにひとりで食っていたのを俺が誘って、三人で食うようになったのだった。

簡単にいえば、クラスの余りものの中の、さらに余りものの集まりが俺たちというわけ。

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