超レ欲ス
「…………え?」
うつむき、泣きはらした顔を拭っていた手がカキンと動きを止める。
かわりに視線だけクーっと上へ。
志田の隣には……、え?
…………あ。
「おはよう嶋村くん。朝から元気だね。さすが、ユタカみたいな変わり者と仲が良いだけあるってゆうか」
にこっと社交的な笑顔で挨拶したのは、浅瀬晴美だった。
「あ……あさ、……ちゃ……っ?」
未だ興奮冷めやらぬ……、いや、嗚咽泣きやまぬ俺。
驚きも相まってまともに返答ができない。
そんな俺の反応がおかしかったのか、浅瀬ちゃんはくすくすと笑った。
「しっかりしなよ。みっともないなぁ」
「あ、う、え、お」
『い』が抜けた。
いやそうじゃねえ。