恋があと?結婚が先?
タクシーで家に帰って、休んでた。

夕方、一回大地は帰ってきて、私の様子をみてくれたけど、夜は当直だからって、また病院に戻ってしまった。
私は、大地の買って来てくれた夕食を少し食べて、薬を飲んで、片付けて、また、ベッドに入ってた。
昼も寝てたから、眠れなくって、テレビをつけた。

大地さんは明日はいつ頃帰ってくるのかなぁ。。。午前中には帰るだろうけど。。。
朝まで、何度も目が覚めたけど、なんとか眠ることができた。
熱を測ってみたら、38度だった。ちょっとは下がったのかな?って思いながら、キッチンで簡単に朝食を食べて薬を飲んだ。

熱があるのに、リビングでウロウロしていたら、叱られちゃうかなって思って、寝室でベッドで安静にしていた。退屈だからテレビつけてたけど。

大地さんが昼前になって帰ってきた。
「ゆうり?ちゃんとベッドで休んでて、いい子にしてたんだね。一人で大丈夫だった?」
大地さんは帰ってくるなり、診察を始めた。
「うん。和馬に聞いたのとあんまり変わらないかな?熱もまだ高いね。よし、じゃ、注射しようね」
「いやだなぁ。。。ねぇ、昨日、村田先生が打ったの、すごい痛かったよ。すぐ終わるって言ったのに、長かった。。。」
「そう?今日は、僕が打つから、和馬より、痛くないかもよ?ほら?うつ伏せになってごらん?」
いやで、ベッドに入り込んで布団をかけてたら、「ゆうり?注射がんばろうね。ほら?お布団から出ておいで」っていいながら布団をめくられて、体をうつ伏せにされて、パジャマのズボンと下着を少し下げられた。
昨日の注射を思いだして、怖くなって、涙が出てきた「グスッ。。。注射こわい。。。涙」
「大丈夫だよ。ちょっとだけ我慢しようなぁ。ゆうりのお熱が治ったら、どこかお出かけしようよ。世間は夏休みだし、旅行したいなぁ」って大地は言いながら、ゆうりに注射針を刺した。
「イタっ。。。うーん。。。痛いよ〜涙」
「もう終わるよ。。。はい、終わったよ。ごめんな。この注射、そんなに痛かった?ほら?涙拭いて。。。」
「ねぇ、明日もするんだよね?もういやだぁ。。。」
「困ったね。そんなに痛い?今、担当してる入院患者さんもこの注射しているんだけど。あんまり痛がらないんだけど。。。和馬に薬変えてもらうように話しようか?」
「ううん。もう病院もイヤだ。」
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