恋があと?結婚が先?
1時間くらいしたら、村田先生が来た。
「こんにちは。ゆうりさん、しんどいね。熱さがってないって?ごめんね。薬が合わなかったかな?」
「先生、ごめんなさい。忙しいのに、わがまま言って。。。」
「いや、僕はいいよ。大地もゆうりさんのわがままは嬉しいんじゃない?」

「それじゃ、早速だけど、診察させてね」って村田先生が聴診器を当てたり、喉を診たりした。
「うん、そうだね。ちょっと病気の勢いが強いねぇ。水分は取れてる?」
「はい」
「それじゃ、注射する薬変えてみよう。前のそんなに痛かった?薬の濃度とかpHとかで痛みが出やすいのとかあるんだけど、どれにするかなぁ。」って言いながら、タブレットで調べて、「よし、やっぱり、こっちの薬にしよう」って言って、持って来たバッグから注射器と薬の瓶を取り出した。
「大地、こっちのにするよ。これのがゆうりさんには効きそうだ」
「あぁ、そうだな。そっちのが作用が合いそうだな」
大地と村田先生で薬の話をしたりして、決まったらしい。

「それじゃ、注射はがんばってもらうよ。お薬かえるから、あんまり痛くないはずだから」って村田先生にいわれた。
大地に、うつ伏せに向きを変えられて、ズボンと下着を少しずらされた。大地が身体を抑えながら、背中をさすってくれてる。
「ちょっとチクってしますね」って言われてすぐ、痛みがきた。
「いたっ。。。」
「はい、終わりました。どうですか?こっちの注射の方が痛くなかったでしょ?」
注射は痛かったけど、泣かずに我慢できた。確かに昨日の注射みたいには痛くなかった。
「本当だ。昨日は、かなり泣かれたけど、今日は大丈夫そう。ゆうりにはこっちのが合ってるんだな。」って大地にも言われた。

「和馬、ありがとう。今日はまた病院もどるの?」
「あぁ、担当患者で今夜か明日が山になりそうなんだ。ちょっと家帰って、風呂と着替えすませたら、もう1回行くよ。その時にゆうりさんのカルテ書いて処方しとく。それじゃ、ゆうりさん、ゆっくり寝て身体休めてあげてね。明日、もう1回診せに来てね。お大事に。。。」
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